厳島図屏風のディテールがおもしろい!(5)

 

6月24日(日)まで開催の「そうだ、旅に出よう。-美術館で世界一周」。好評開催中の平清盛展とのコラボ企画として、最終章は、宮島と厳島神社をテーマに江戸時代の屏風や近現代作家による同テーマの作品群を展示しています。

なかでも、厳島図屏風はディテールが断然おもしろい!これからご紹介していくシーンがどこに描かれているか、ぜひ実物で確認してみてください。

・・・ということで、しつこいようですが、また鹿です。

5月20日(日)まで残りわずかの展示となった《厳島・鞍馬図》。この絵(左隻の厳島の情景)に描かれた鹿を、さらに探してみましょう。

このブログ・シリーズの第2回第4回と紹介してきた宮島の鹿。まだまだいますよ~。遠目には愛らしい鹿も、触ってみると意外と剛毛、食欲旺盛で人の食べ物もすぐ奪い取る節操のなさ!

特に、大きな角を持った雄の鹿は、力も強く、下手にちょっかいを出すと反撃されてしまいます。でも、下に紹介する場面は、単に遊んでいるだけではなさそうですね。奈良・春日大社の「鹿の角きり」は有名ですが、鹿が人に危害を加えたり、鹿どうしで傷つけ合わないように、人為的に角を切ってしまうのです。そうすることで、宮島でも、人と鹿とが共生できている、というわけ。

宮島で、持っている紙袋やパンフレットを鹿にむしゃむしゃと食べられてしまった経験をお持ちの方は多いはず。江戸時代の厳島図屏風にも、同じ様子がバッチリ描かれていて、「昔からそうなんだな」と思わず微笑んでしまいます。

鹿の角に触れる人たち(マネしないでください!)

今も昔も同じ風景 ― 紙を食べる鹿(逃げてください!)

では、次回をお楽しみに!

 

 

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